自由を求めて、世界を周る

自由に生きていくためのBlog -自由って案外大変-

道 【TAO】

 

Nightlife

 

アメリカの田舎町に思い出の道がある。
両脇を綺麗な芝生と背の揃った樹木で囲われた坂道だ。
その先には、どこまでも続く青い空に白い雲、その道を登りきると真っ青の湖に太陽の光が反射して輝いている。

僕が18歳の時に、初めての飛行機で、初めての海外で、そして初めての朝に歩いた道だ。その日から毎日僕はその道を通って学校へ行き、寮に帰宅して、一度だけ素敵な女性と一緒に歩いた。
あの日が僕の青春で、あの日が僕の本当の人生の始まりだった。当時の僕は、自分の新たな人生がこの道から始まって、そして、いつの日か人生最後の日にこの道に立っていると信じていた。

あれから25年以上経って、僕は、昨年、またあの場所に舞い戻って、昔と何も変わらないあの道を歩いた。
坂道の一番上に立って、当時の記憶を呼び戻して、自然と涙が溢れてきて、初めて25年の月日が経ったことに気が付いた。それまでの僕は自分が年を重ねていく実感がなかった。

一つだけ違っていたのは、そこに立っていた僕は人生の最後ではなく、まだまだ人生の途中だったということだ。
よく分からないが、きっと、18歳から何かを求めて生きてきた僕の人生に一区切りがついたのだと思う。

そんなに順調な人生ではなかったが、でも、生まれ変わったらまた同じ人生を歩みたい。
その為にも、あの道に戻って、あの日に帰って、また新たなスタートを切ろうと決めた。僕の第二の人生も幸か不幸か、またあの道から始まるみたいだ。

人生には、絶対に忘れられない景色がある。
それが僕にとってのあの道だ。
自分の人生が凝縮されて映画のスローモーションのように再生される、あの坂道の頂上が僕の人生の原点だ。

当時の僕と違って、今は白髪交じりの中年になってしまったが、最近新しい出会いがあって、偶然新しい価値観に気付いたり、自分の人生をもう一度考え直す機会に恵まれたりと、中年になってもまだまだ学ぶことや価値観を変えることができるみたいだ。だとすると僕の第二の人生は、より豊かなものにかるかもしれない。

そんな風に考えながら2017年の新年を迎え、久しぶりにこのブログを書いています。

 

新年明けましておめでとうございます。

大前研一の「幸せになる生き方」から学ぶ生き方の極意

 

Bluebird

 

 幸せって何ですか?

私がまだ18歳の時に、とても魅力的な女性に出会いました。当時の私には、彼女が幸せそうに生きているように見えて、且つ、一緒に居ると言葉にならないくらい心地良かったことを覚えています。

あれから26年が経ち、私は運良く何億円ものお金を手にして、でも何故か物足りない日々を過ごしていて、そんな時に、偶然その女性の近況を知る機会があり、彼女は結婚して子供を産んで、そして当時と同じように幸せそうに笑っていました。

 

幸せって何なんだろう?

どうしたら幸せになれるんだろう?

そんな疑問を解決してくれる短い動画です。

 

 

www.youtube.com

 

青い鳥症候群

この動画の内容はとても簡単で、『青い鳥を追いかけるな』これだけです。

 

青い鳥(実現できるかどうか分からないもの)をずっと追いかけるよりも、現実で満足する方法を見つけるべきであり、その為には、今やっていること(今できること)に集中して全力で取り組むべきである。そうすると、仮に失敗しても次に進む時に前回の努力が無駄にならない

そうやって少しずつ現状を良くしていくしか方法がないのかもしれないです。

 

幸せを求めて!

 

私の人生も、ずっと現状に不満で、常にもっと良いものを求めて色んな場所や仕事を転々としていました。人生が好転し出したのは、もう行き場が無くなって、与えられた環境でやるしかなくなった時です。

そして、経済的に一段落ついた今、また青い鳥を追いかけようとしていたのかもしれないです。

 

私が出会ったその女性は、私とは真逆で、常に与えられた環境の中でより良いものを探して、見つけて、向上心を持って生きていました。出会った人に対しても、常に短所ではなく長所を見つけては、コミュニケーションを取っていました。

彼女は、きっと私と別れた後も、同じように自分の属する環境の中で全力で生きて、そして、小さな幸せを集めて、一つずつ満足を積み上げながら生きてきたいのだと思います。

きっと大変なことがたくさんあったでしょう。逃げたくなったこともあっただろうし、不公平だと感じたこともあったでしょうね。でも、その環境の中で最大限出来ることをやっていく以外解決策はないのかもしれません。失敗したら、またやり直しです。そうやって少しずつ現状を改善しながら、自分の置かれている状況を楽しみながら生きてきたのだと思います。

彼女の笑顔からそんなことを感じました。

 

18歳の私は、ずっと彼女のような人間になりたくて、そして、忘れたころに、また彼女との差に気付いて、何か希望みたいなものを彼女からもらった気がします。

 

幸せって、実はとても近くにあって、しかも自分次第なんでしょうね。そんなことに気付かされました。

 

大前研一「日本の人口問題は戸籍と移民で解決できる!」日本の将来課題を解決する

http://www.flickr.com/photos/40092099@N04/14060015452

前回の記事で、大前研一氏のアベノミクスに関する問題点と高橋洋一氏のアベノミクスに関する疑問への回答を続けて投稿したところ、圧倒的に大前氏の記事へのアクセスが多かった。その際に賛否両論も多かったために新たな投稿について悩んだが、前回の動画の続きがあるので、本日要約と一緒に投稿したい。


【向研会】人口減少の衝撃 ~少子高齢化の現状と将来課題~ - YouTube

 

人口減少は何を引き起こすのか?

少子高齢化は、日本が抱えている最大の問題で、これだけの人口減少を経験した国は存在しない。

日本人は寿命が長く、2040年には85歳以上の人口が一番多くなる。団塊ジュニア世代が結婚して子供を生まないので、団塊ジュニア世代以降に人口のピークが無い。団塊世代ジュニア世代の1/3は結婚していないか、結婚しても子供が一人以下である。子供が二人でやっと人口を維持できる。その結果、日本の就業人口は、今後大きく減少し、2040年には65歳以上の高齢者と子供を合わせた負担される側の人口が、就業人口(負担する側)より多くなる。これでは国を維持できない。

高度成長期には人口ボーナスが存在した。国が借金をしても、それを返す人口がどんどん増えていく。今後は人口の減り方が激しいために、借金を返す人が急激に少なくなる。その結果、人口減少が引き起こす問題は国債の暴落である。

人口減少=労働力の低下=税収の減少=消費の低下

 

自治体においても、人口1万人を切るとサービスの維持が難しくなる。人口の減少は、経済の縮小をもたらし、国債暴落のトリガーとなりえる。

 

高齢者の活用、女性の社会進出は歯止めになりえるのか?

政府が提案している成長戦略(高齢者や女性の社会進出)は、既に現実となっている。

現在の労働人口6500万人に対し、非労働人口(専業主婦、子供、高齢者)は4500万人だが、普通に高齢者が定年退職していけば年間80万人の労働者が減っていくことになるが、現状では30万人しか減っていない。差分の50万人は女性や高齢者である。

このまま高齢者や女性が社会進出を続けても、2030年には300万人の労働者が不足する。2060年には1800万人が不足するために、国防、消防、警察や力仕事を現状のレベルで維持するのが難しくなる。

 

「成長しなくても、現状維持でいいんじゃない」と言う意見はどうか?

債務が無ければそれで良いが、借金を返す見通しがなくなるとデフォルトに繋がってしまう。1300兆円の借金を返す人と財源が必要である。

 

他の国との比較

  • 他の国の人口推移は、自然増と移民の組み合わせとなっている。日本のみが自然増による計画で人口減となる。イギリスは、近年は移民が増加傾向にあり、フランスは政策により自然増に力を入れている。ドイツは移民を強化し、スウェーデンは移民に加え自然増の回復を目指している。
  • 出産率は、イスラエルの3.05人が圧倒的に高く、次にメキシコの2.24人、他は平均してカトリックの国の出産率が高い。日本は1.41人で、日本より少ないのは韓国とポルトガルくらいである。出産率が1.7人にまで上がれば人口減少が緩やかになる。
  • 日本人男性の育児時間は1時間程度だが、スウェーデンは3時間以上、日本人は長時間労働で育児に時間を割けない。また国家の育児予算も、GDP比で日本0.96%、フランス3.2% イギリス3.8%、スウェーデン3.6%である。フランスは、育児給付に加え、学費免除、所得税の優遇を実施している。特に所得税の優遇はN/N乗方式による、子供を生めば生むほど税額が安くなる仕組みを取っている。

 

対策1: 戸籍問題

日本では、若い人のできちゃった婚が半数以上を占めるが(15歳から19歳で85%、全体平均でも25%)、その原因として戸籍問題がある。フランスやスウェーデンは40年前に戸籍制度を廃止し、事実婚を認めている。

戸籍制度は、近年では中国、韓国、日本にしか存在しない制度となっており、その結果、堕胎が生まれる子の数より多いという推計もある。日本の戸籍制度は、明治時代の法律で、最近までカタカナ表記だった。また戸籍はDB化されていない。何故なら、法律に戸籍は綴るものとあり、紙で綴って保管する必要がある。戸籍自体は、どこに置いてもよく、事実、皇居に300人、富士山の頂上に300人が戸籍を置いている。どこに置いても良い制度であれば、無くても同じである。また、日本の戸籍は現代の家を中心に考えられているので、住民票と同じ役割しか持たない。それであれば住民票だけで十分である。マイナンバー制度も住民票をベースに作ることになっている。

日本の平均初婚年齢は29.2才で、第一子出産の年齢が30.8才となっている。他の先進国では、第一子出産年齢が初婚年齢よりも若い。戸籍がないとこうなる。

その上で、ヨーロッパでは婚外子に関する制度を作り、給付金を出して効果が出ている。80年代のフランスの婚外子は11%だったが、現在では52%となっており、オランダは、4%から45%に上がっている。日本は、0.8%だったのが2.2%と断然低い。

 

対策2: 移民の受け入れ

子供を増やせない場合は、移民しかない。特に、日本では高度人材、留学生、介護の人材が足りない。OECD諸国では、ルクセンブルクの移民が42%で、スイス、オーストラリア、イスラエルニュージーランドなどは20%台に対し、日本は1.1%となり、日本より少ないのはメキシコなど移民が来ない国(自らが移民となっている国)のみで、日本のような高度な国家で人口が減っても移民を受け入れないのは異常である。

シンガポールは、国民300万人に対し永住者などを受け入れて人口550万人となっている。建設業44万人、介護サポート4千人、メイド28万人、高度人材17万人となり、特にシンガポールの子供の英語力が上達したのは、フィリピン人メイドによるところが大きい。

対して、日本の高度人材による移民は7万人のみである。

留学生については、アメリカが世界一で、日本への留学は殆どが中国人である。現在の日本のレベルだと良い人材が来ない上に、日本政府も在留外国人を人材不足のバッファ程度にしか使っていない。

 

移民制度への提案

イギリスでは移民を5段階に分けている。そして、成績が良くなれば永住権を出している。

日本でも、夫婦のどちらかが日本国籍の場合は、両方に日本国籍を付与する。また、夫婦が共に外国籍だが、日本で子供が生まれた場合や日本で義務教育を受けた場合にも日本国籍を付与してはどうか?

その上で、移民を3段階に分ける。

1段階: 高度人材(グローバル人材を一か所に集めて競わせる)

2段階: 士業(医師や看護師など外国で資格を有する人を3年研修して問題が無ければ受け入れる)

3段階: 一般労働者(2年間の研修後、就業させる。研修を実施することにより後々のトラブルが減る)

 

人口減少による都市問題

一都三県以外は人口減少が起こっている。千葉や埼玉も、近年は東京から遠いエリアでは人口減所が起きている。将来的に、日本の自治体1800市町村のうち523都市が人口1万人割れし、行政サービスを維持できなくなる恐れがある。

 

政府が掲げる地方創生案も、企業の地方への本社移転による税制優遇などで、単に住所を地方に移転して本社機能を都市部に残してしまえば地方創生の効果が生まれない。

雇用問題も、農民を中心にした農業では再生が難しい。農業基盤整備事業へ政府が42兆円支出したが効果が全く表れなかった。農業を再生するには、オランダモデル(世界第二位の農作物輸出国)による農業の工業化(ハイテク化)しかない。ロシアも経済制裁処置の後にオランダの農業のノウハウを輸入している。

 

他の国では地方再生は政治課題にならないが、田舎のまま魅力が出るケースもある。モンタナ州は昔ながらのアメリカを求める人たちが移住してくる。フランスのラングドック地方は、リゾート開発とヨットハーバーやワインで成功した。地方再生の大きな成功例はこの2つくらいである。

イタリアは常に南部の開発を推し進めようとすると北部の独立問題が立ちはだかる。自分たちの税金を南部につぎ込むのは面白くないのだ。

 

日本では、既に20%以上のメーカーが円高で海外に出ていった。その後労働者はより賃金の低いサービス業へと吸収されていき、産業の空洞化が起こった。アメリカでは、IT、金融、通信などのサービス業がこれらの人材を吸収したことにより日本のようにはならなかった。

 

日本は中央集権のまま地方の活性化を実施しようとしている為、上手くいかないのだ。

 

日本はメガシティー問題を抱えていない珍しい国

世界で、都市のスラム化や犯罪、ゴミ、交通問題を抱えていないのは日本とドイツくらいである。日本で都市問題が発生しない理由は、私鉄の発達にある。鉄道輸送率が、23区で76.1%、首都圏全体でも58.4%もある。これは戦後の鉄道開発の認可が都市開発と一緒だったために、鉄道を中心に街が発達し、50KM圏に都市の人口をばらまいた結果ある。これは世界でも日本だけの現象だ。

にもかかわらず、大前氏は都市に人を住まわせようと考えている。都市圏の容積率と高さ制限を緩和し、安全設計のみを実施する。その結果、東京や大阪の都心では賃料を担保に融資をうけて建築ラッシュが起こる。これは20年は続くであろう。そして、通勤時間も現在の1時間から1時間20分の人を20分にまで短縮し、更なる交通渋滞の緩和が期待できる。

ドイツでは、ミュンヘンが建物の高さ制限を100Mとしており、フランクフルトには高さ制限がない。これらのルールは州が決めればよい。

 

これからのビジネスはどうしたら良いのか?

個人も企業も人口ボーナスを利用する。人口ボーナスがあり、マーケットが大きく、政治が安定している国では、日本の20年前のモデルが通用する。ヤマハの川上源一氏は戦後にピアノの代金を積立にし、音楽教室とセットで販売した。その結果、日本の家庭でのピアノ浸透率が20%となり、世界一位となった。人口ボーナス期のビジネスモデルだが、現在ではインドネシアで同じ手法が大人気である。

人口ボーナスは、中国が今年がピーク、ベトナムは2020年がピーク、フィリピンは2055年まで続く、資源国のイランも来年からマイナスに入る。社会が変わらない限りは、人口ボーナスが示す未来が訪れることとなる。

アベノミクスへの疑問について、高橋洋一が圧巻の回答!

アベノミクスの逆襲

昨日の大前研一氏のエントリーへの反響が大きかった為、本日はアベノミクス推進派高橋洋一氏を取り上げてみます。VOICEの選挙特番において、アベノミクスへの疑問を高橋洋一氏が回答しており、とても参考になったので抜粋してみました。


大前研一が語るアベノミクスが失敗する理由と対策が秀逸! - 自由を求めて、世界を周る

 

アベノミクスの点数

3月までは100点、それ以降のマイナス要因は消費増税のみ(高橋氏が増税前に予測した数値になっている為、それ以外の外的要因はないと言える)

4月に実施した増税により、景気が2年前の状況に逆戻りしてしまった。現在は、増税前のアベノミクスの貯金(遅行指数)で食っているような状態。

高橋洋一 (経済学者) - Wikipedia

大前提として『アベノミクスは成功だが、増税がその効果を帳消しにした』と言うのが高橋氏の結論である。

 

以下に、視聴者やパネラーからの質問と高橋氏の回答を列挙したい。

 

Q)株価18,000円超えと言っても、儲かってるのは大企業だけではないでしょうか?

株価は低いより高い方がいい。まだら模様ではあるが、経済全体が良くなっているので、中小企業でも実際は損はしていない。

 

Q)円安で資材価格が高騰し、中小企業は大変なのではないでしょうか?

円安10%でGDP0.5%(3兆円)の経済効果があるので、全体では良くなっている。

倒産件数も過去20年で一番低い数値(バブル時期と同じレベル)となっている。

 

Q)アベノミクスの効果が出るまでにどのくらいかかるのか?

通常は2年必要(1年でも効果はあるが、その前に消費税を上げてしまった)

雇用は、最初に新卒、失業者、高卒の人に恩恵があるので、それ以外の人が効果を実感できるようになるには時間がかかる。

 

Q)賃上げ率2.07%(過去15年で最高)と言っても、物価も上がってるので実質マイナスではないでしょか?

今後2年間増税しないので、2年後には物価より給料が上がる。

消費増税で2%物価上昇率で1%、計3%の物価上昇となっている為、消費増税分の2%が無ければ、実質1.7%給与の方が高かった。

実質マイナスとなった要因は増税であり、アベノミクスによるものではない。

 

Q) 就業者数が100万人増えているが、増えているのは非正規ではないか?

まずは、職を得たことが前進である。民主党時代は雇用が30万人減っている。政権運営で一番大切なのは職があるかどうか、であり自殺率や生活保護などが減り、国家によって良い影響がある。

最初は失業者が職を得て、その数が雇用者数に反映されるために非正規が多くなる。本来は正規・非正規ではなく、同一労働同一賃金にするべきだ。

 

Q)企業の内部留保の問題について

人の懐に手を突っ込むような政策はやらない方がいい。

企業は、5年間くらい円高だと海外へ逃げてしまう。その反面、5年間くらい円安だと国内回帰する。円安が5年くらい続くと、企業が国内投資などで金を使い始めるので、その為の政策を続けるべきである。

 

Q)消費税の先送り(2017年4月に景気条項なしで増税について)

今回の景気条項なしでの増税先送りは、財務省へのリップサービスである。2016年7月の参議院選挙の際に、もう一度増税の信を問うことになる。その結果で決まる。

 

Q) 増税先送りで年金・介護・子育て予算が、最大で1兆4500億円(消費税0.5%分)足りなくなるのではないか?

これは財務省の嘘であり、このくらいの金額なら簡単に捻出できる。

例えば、財務省の利権に手を突っ込むことになるが、外為特会(ドル債)を売却すると、円安による含み益で10兆円以上捻り出せる。外為特会だけで5年間は大丈夫である。

 

Q)なぜ高橋氏は、消費増税に反対していたのか?

景気が悪くなるから。実際にGDP15兆円、税収で3兆円分の損となった。税率上げて税収が下がるのでは意味がない。実際は、金融政策で経済成長を続けた方が良かった。増税前は、金融政策で実質2%以上の成長だった為に、それだけで対応できた。

前回の金融緩和と今回の増税先送りにより、1年間は効果が期待できる。

 

Q)いつまでも紙幣を刷り続けるわけにはいかない。どこかで策を考える必要があるのではないか?

出口については、アメリカに前例がある。アメリカは出口までに6年かかった。日本は、まだ始めてから2年しかたっていない。他国のやり方を見て決めればよい。

ただし、政府は時々変なことをするのでチェックは必要。例えば、現在は景気が悪くなっているので、予算を渋ってはいけない。敢えて、大きな予算を作ると、悪くなっている景気が上がる。その為の財源として、借金ではなく外為特会のような埋蔵金を使うとよい。

 

所感

私は、金融緩和には賛成だが、日本の増え続ける借金には不安を覚える。本当に経済成長による税収増だけで解決できるのなら良いが、やはり解決には輸出できるくらいの量のエネルギーを掘削するなど、経済に大きなインパクトのある何かが必要な気がする。

アベノミクスが失敗した場合は、大増税か大幅な歳出削減の道が待っているのではないだろうか。

 

【拡散】141214ちちんぷいぷい×VOICE 乱!総選挙2014★高橋洋一 財務省の嘘を論破 「円安の含み益で10兆円くらい簡単に作れる」「今の倒産件数は好況だったバブル期並みになっている」 - Dailymotion動画

大前研一が語るアベノミクスが失敗する理由と対策が秀逸!

http://www.flickr.com/photos/92991711@N08/8449374659

大前研一氏が2014年の世界の経済の総括と今後の見通し、並びに日本での対策を話した動画が非常に参考になったので、ここにまとめてみました。私と考えが違う個所もありますが、特に経済対策については是非国で実施してほしい内容です。


向研会 2014年経済総括 - YouTube

 

アベノミクスは成功するのか?

アベノミクスは、安倍総理の経済参与である本田氏、浜田氏とノーベル経済学賞を受賞したポール・クルーグマンらによる発案だが、彼らは日本の経済の実態を理解していない。アベノミクスは、あくまで20世紀型の経済対策である。

20世紀型の経済対策は、3つしかない。1.金融政策 2.財政政策 3.成長戦略である。現在の日本の状況は過去の経済史上初めての現象の為、これらは効果を発揮しない。特に、円安効果は薄く、世界中で自国通貨が安くなって喜ぶのは日本と韓国だけである。現在の1ドル120円はデメリットの方が大きい。

 

日本の問題点は、低欲望社会にある

今までの経済の常識では、金利が5%を切ると国民は喜んで金を借りたのだが、日本では金利1.5%でも誰も借りない。特に住宅需要のある30代は低成長社会で育ったために消費意欲が無い。日銀がどんなに紙幣を供給しても借りる人がいない為に、銀行に貸し出しできない金が100兆円以上ねむっている。

また、大企業の社長も多くはサラリーマン社長で事業戦略に大局観もポリシーもなく、内部留保がどんどん積み上がっていくだけ。企業の預金は233兆円、内部留保300兆円(うち半分が預金)となり、個人も資産1600兆円のうち半分が預金である。

 

なぜ低欲望社会になったのか?

失われた10年の間に全ての世代で可処分所得が減っている。そのうち30%を預金にまわしているので金を使えない、日本人は世界一資産がありながらも、世界一老後に不安を抱えている民族である。持ち家比率90%以上、且つ死亡時に2千万円の預金を持っている。その結果、最後の10年で、贅沢三昧のやけっぱち消費が起こる。

                                                                                                                   

アベノミクスの現状

消費者物価指数実質賃金共に落ちている。雇用は非正規は123万人増えたのに対し、正規が22万人減少している。賃金は年収1千万円以上の人が14万人増え、2百万円以下の人が20万人増えたために平均値が下がった。

購買力はドル換算で30%落ちている。これは輸入国日本としては、生活に悪影響が出る。GDPも中国との差が2.2倍に広がり、人口8千万人のドイツに追い越されそうな状態である。この20年間GDPが伸びていないのは日本だけだ。

 

アベノミクスの見通し

  • 円安になっても工場は日本に戻ってこない。その理由は、既に海外で大規模工場を建設してしまっていることに加え、日本ではブルーカラー人材の確保が難しい。
  • 年金基金から日本株に30兆円突っ込んだために、現在は株高になっているが、日本人は資産を株式で運用していない為に、個人消費を活性化できない。アメリカ人は資産の85%を株などで運用しているので、株価の上昇が景気に影響を与える。また、企業は人件費を削減した方が株価が上がるため、株高が最終的に雇用を支えることもない。
  • 成長戦略も、実際は時間がかかる為、即効性はない。レーガンサッチャーも同様の成長戦略の効果が出るまでに15年かかっている。また、公共事業を増やしても、人手が足りないばかりか、逆に資材の高騰を招いただけだった。
  • 地方創生を政治理念に掲げているのは日本だけで、この理由は地方に票がゆがんでいるからである。高度成長期はバラマキで地方経済が潤ったが、基本的に経済対策は都市部でしか効果が出ない。地方は国家ではなく独自戦略で伸ばすしかない。

 

2014年の世界経済はどうだったか?

  • 2014年は、国家の定義が問われた年で、独立運動はじめイスラム国の台頭など、今までの国家の定義が覆されつつある。
  • 原油価格は、サウジが減産に反対し大幅に下落した。これはアメリカのシェールガスに対する警戒で、サウジが世界で一番生産コストが安い。サウジ2ドル/バレルに対し、ブラジルは100ドル/バレル、ベネズエラや米国のシェールで50ドル/バレルとなり、結果的にロシアやブラジルのような石油依存度が高い国が打撃を受けることとなった。
  • 中国は7%の経済成長を維持できずに住宅価格が暴落し景気低迷が続く。
  • ヨーロッパも日本もデフレのため、唯一景気の良いアメリカへ世界のマネーは向かっていく。ただし、アメリカの問題点は自国の企業がグローバル化し、タックスヘイブンを活用されて課税できていない。また富裕層が国外で資産を運用するために、同じように課税できていない。よって経済は好調だが、国家財政は厳しいままである。経済についてはドル高によるアメリカの独り勝ちが続く。

 

日本はどうなるのか?

日本に残された道は、増税歳出削減だが、日本の歳費は56%が社会保障国債のため、残りを削るとすると地方交付税や文教予算が対象となる。4%削るだけでも、学費が一気に上がったりと大出血になる。ギリシャのように40%削減となると警察官が半数になるなど、日本人は歳出削減に耐えられないのではないだろうか。よって、増税だが、消費税で20%は必要になる。それ以外の道はデフォルトかハイパーインフレである。

デフォルトやハイパーインフレはいつ起こってもおかしくない。トリガーとなりそうなのは以下の3つである。

  1. 格付け会社が一気に日本国債の格付けを下げる
  2. CDS(日本国債の保険料率)が現在の6(60%)から1(100%)に上がった時
  3. 政治家の不用意な発言

 

デフォルトやハイパーインフレの影響と対策

  • 年金受給者: 最も影響を受ける人達。事実上の年金額が僅かとなり生活に困窮する。対策は、キャッシュを生む資産(不動産や毎日必要なものを作っている会社の株式)を持つこと。
  • 若い世代: 能力のある人は必ず給与が上がる為、最も影響が少ない。個人で稼ぐ力をつけておいたり、借金をして住宅などの不動産を購入しておくとよい。また、どんなに少額であろうと資産は分散し、外国語を学んでおくと良い。
  • 企業: 現金資産を投資などに振り分ける(不動産や優良な会社の買収資金など)国内需要は縮むが、無形の消費に力を注ぐと良い。

 

政府がデフォルトやハイパーインフレを防ぐために出来ること

  1. 統治機構を変える(道州制にして、借金の半分を国が持ち、残りの半分を地方が持った上で、地方が自主再建する)
  2. 子供を増やすことに優遇処置をとる。また、若い人がいないと借金を返す人がいなくなるため、移民は必須。
  3. 税金を使わない景気対策

日本に必要なのは心理経済学マネーサプライ金利ではなく、世界で初めて国民の心理が経済に影響を与えるもの)アベノミクス初期に景気が上向いたのは、この心理経済学によるところが大きい。

税金を使わない景気対策を一つだけ挙げるとするならば、都市部の容積率を2倍にすること

東京23区の容積率136%(山手線内の容積率は236%)に比べ、パリは350%、NYのアッパーイーストは631%、ミッドタウンは1421%である。

都市部の容積率を2倍にすると建築ラッシュと賃料などによる富が発生する。その額1600兆円。現在の容積率国交省の役人が勝手に決めており、何の科学的根拠もないため、2倍にしても問題はない。ただし、日照権はなくなる。世界で日照権があるのは日本と韓国だけで、これは何年も前に共産党が作った制度である。このように、金脈は都市にあるのだ。

 

地方再生はどうすれば良いのか?

地方創生には3つのやり方がある。

  1. 江戸時代: 自給自足による地方が自分で稼いで生活の糧を得る方法
  2. アメリカ: 地方自治により、地方が自治権を得て競い合いながら成長する方法
  3. イタリア: 国と関係なく地方が自ら産業を生み出す方法

日本には、イタリアの都市国家型が合っている。イタリアでは、1500の都市がこのモデルで成り立っており、社員15名以下の会社が一つの街に集まり、デザインと価格決定力で世界と戦っている。日本のように地方に独自の技術が根付いている場合はやり易いのではないだろうか。

 

所感

私は、デフォルトやハイパーインフレになる前に韓国のようにIMFによる緊縮財政が実施されると思う。何れにしても最終的に大前氏の予測と似たような状況になる為、対策についてはその通りだと思う。

また、都市部の容積率倍増で1600兆円を生み出せるのであれば、すぐにでも対応してほしいと思うが、多分利権でがんじがらめなんだろう。もし実現すれば、私の考えるエネルギーによる再生よりも手っ取り早い。

 

アベノミクス推進派高橋洋一氏の回答はこちら↓


アベノミクスへの疑問について、高橋洋一が圧巻の回答! - 自由を求めて、世界を周る

 

↓続きはこちら↓Part2です。


大前研一「日本の人口問題は戸籍と移民で解決できる!」日本の将来課題を解決する - 自由を求めて、世界を周る

 

↓私の過去の関連記事はこちら↓


今、世界で何が起こっているのか? - 自由を求めて、世界を周る


短期間で日本の借金返済の目処を立てて、経済を復興させる方法! - 自由を求めて、世界を周る


最も国民の痛みが少ない日本の再建方法はあるのか? - 自由を求めて、世界を周る

ピカソが天才過ぎる理由(ピカソが残した3つの功績)

http://www.flickr.com/photos/14945397@N00/2084669164

 

私は、歴史上の尊敬する人物や好きな人物を聞かれると、ガウディかピカソと答える。理由は分からないが、その回答に驚かれることが多い。日本の偉人か近代のビジネスマンあたりを挙げると想像していたのだろうか。

私の中ではピカソは人類史上稀にみる天才だ。天才は独りで世の中の常識を変えてしまう。本日は、そんなピカソが打ち立てた驚くべき3つの功績を、私の私見で解説したい。

 

絵画の常識はおろか、美術史の流れを変えてしまった

ピカソと言えば、最初に思い出すのが、あのよく分からない抽象的な画法だ。昨今では、絵画の評論家が抽象画だとか何だとか小難しい解説で、その画法を称賛するが、当初は当たり前のように受け入れられなかった。

そもそもピカソは絵が天才的に上手い。一般的に人間は物事をより上手く表現しようとする。絵画であればより忠実に美しく描くのだが、ピカソはその逆を行った。何故、彼がそんなことをしたのかは分からないが、これが絵画の世界に新境地を切り開いたのは紛れもない事実だ。ピカソに、その時どういう勝算があったのか想像もつかないが、この画法が彼の名声を決定的なものにした。

当時は現代と違い表現の自由にも限界があり、新しいものを容易に許容してくれるような社会風土ではなかった。よくそんな時代に、そんな描写を思いついたというか、表現して世間に発表したな、と思う。常識や既存の価値観と言うのは、ピカソのような唯一無二の天才によって、全く別なものに置き換えられてしまうのだ。

 

業界の先駆者となった

ピカソは、画家として史上初めて存命中に金を稼いだと言われている。それまでの画家は貧乏で、絵が評価されたり、売れるのは死んだ後だった。ピカソは、それを生きているうちに成し遂げた。

その結果、画家という職業が正式に成立したことになる。

そもそも当時の芸術家は貴族などのスポンサーに囲われて、何とか生活が成り立っていた。それを、絵を直接顧客に売ることにより生活を成立させたのだ。新たなビジネスモデルの完成である。先駆者は常に孤独だ。ピカソも当時は相当風当たりが強かったのではないだろうか?

陸上競技の世界にも、カール・ルイスという天才がいる。人類史上初めて100M走で10秒を切ったことで有名だが、彼以前は陸上競技は儲からなかった。それを銭ゲバと言われながらもカール・ルイスは莫大な金を稼いだ。そのお蔭で現在の陸上選手の地位がある。先駆者とは、世間に勘違いされながらも、何かをやり遂げられる人間なのだ。

ピカソは絵画は勿論だが、お金や経済の本質も理解していたのではないだろうか。彼は本質を見抜く天才だったのだと思う。

 

ランドビジネスを成立させた

現在では当たり前だが、世の中にはブランドビジネスが存在する。私は、そのモデルの一端を担ったのがピカソだと思っている。

ピカソは、絵を描くのが異常に早く、自分の絵にタイトルすらつけなかった(彼の絵のタイトルは画廊や彼の周りの人がつけたのだ)そして、次々と完成した絵にサインをして売り捌いていた。その中にはピカソがサインし忘れたものも沢山あり、それによって価格が全く違う。

つまり、彼は自分のサインを売っていたのだ。ピカソブランドの確立である。

その結果、彼が残した資産は7500億円を超えると言われている。当時そんな金を稼いだアーティストはいない。現代においても高級ブランド企業と同じレベルだ。

やはりピカソは唯一無二の存在だと思う。

 

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私がマドリッドゲルニカを観た時は、本当に感銘をうけた。子供があの絵を観て泣き叫んだと言われているが、分かる気がする。私の観たゲルニカは、NYから専用列車と専用機によりマドリッドまで届けられたそうだ。まるでアメリカの大統領並の待遇だ。

 

私が、今職業選択をするとしたら、才能さえあれば迷わず画家を選んでいた。そんな記事を以前書いた気がする。


もし今職業を選択するとしたら?確実に成功する気がする - 自由を求めて、世界を周る

投資家と起業家の違い(違いを生み出す2つの能力)

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私は、幾つかの事業を起業して、上手くいったことも失敗したこともある。幸いにして直近の事業が成功し、現在はその資金を元に投資家へと転じている。以前にも似たような経緯で投資を行っていたことがあり、今回も投資し始めの頃は事業と同じスタンスで挑んでいた。それが、私より投資が得意な知人数名を参考にして、自分の遣り方を大きく変えたところ信じられないようなパフォーマンスを叩きだし、遂には働かなくて良くなってしまった。

その時に私の頭に、投資家と起業家は何が違うのだろうか?また、何が夫々の違いを生み出しているのだろうか?と言う疑問が浮かんだ。最終的に、投資家には卓越した「見つける能力」があり、起業家には特別な探究心や競争心に起因した「気付く能力」があると考えるようになった。

本日は、それらの2つの能力について書いていこうと思う。

 

1.投資家の「見つける能力」

見つける能力とは、端的に言うと油田を探すスメラーである。昔は、機材が発達していなかったため、スメラーと呼ばれる人達が油田を探し当て、大金を掴んだ。現代では、セコイアキャピタルがアーリーステージのGoogleを見つけたように、または孫さんがYahooやアリババを見つけたように金融市場に著名なスメラーが存在する。

文字通り投資家にとって最も必要な能力だが、最近話題のキュレーションメディアにも似たような能力が使われている。キュレーションする能力とは、世間がどういうものを求めているかを理解して、その情報を探してきて、整理することにある。その中でも、世の中のニーズにあったものを見つけてくる能力が重要である。「はてなブログ」でも、よくライフハック系のブログを見かける。彼らはキュレーションしてユーザを集めているのである。

同じ能力でも、使う場所が違うと、全く違う効果や結果を生み出すことになる。よって、自分の能力をどこで使うかを考えることが一番大切だと思う。その為には時代の流れやマーケットも同時に理解しておく必要があるのではないだろうか。

 

2.起業家の「気付く能力」

アメリカでは、起業家がエクジット後に有名な投資家になるケースも多い。起業家にも見つける能力は必要だが、それ以上に重要な能力がある。それは、気付く能力である。

起業家は、スキームを組み立てる必要がある。何をするかも重要だが、どのようにして実行していくか、またはどのようにマネタイズするかが難しい。そして、そういった全てを確立したものがノウハウとなる。このノウハウは細かいことの積み重ねだ。あらゆるところに起業家の気付きがあり、その一つ一つが最終的に大きな差を生む。

起業家ではないが、元ヤクルトスワローズの古田捕手を新人の際にレギュラーで起用した野村監督は、その理由を「気付く能力」だと言っている。プロ野球の世界ですら、気付く能力を持っている人は殆どいないらしい。

普段から興味と問題意識を持って行動した人のみが気付く能力を手にすることが出来る。発見や発明する人は、寝ても覚めても同じことを考え続けている。その結果、一見関係がなさそうなところで、他の人が目を見張る発見をするのである。

 

まとめ

見つける能力と気付く能力、この2つがビジネスでは貴重な能力となる。

両方あればベストだが、どちらか一方でも磨けば一流になれる。これらの能力は想像以上に地味だ。気付く能力を得るには、その分野においてずっと考えを巡らせておく必要がある。その上で継続的な集中力と観察力を発揮することが出来る。よく気付く人は、習慣的に深い探究心を持ちながら生活している。きっと自分が満足するまで追求しないと気が済まないのだろう。

見つける能力も同様に退屈な作業を淡々とこなすことになる。例えば、ブロガーを発掘する場合は、数あるブログを何日も読み続けて、やっと1名の目ぼしいブロガーを見つける。その後その人をフォローして、また何日もブログを読み続けることにより初めて何かを確信できる。そんな作業をずっと継続しているのだ。プロスポーツ選手のスカウトも同じだ。目立たないところでとても地味な作業を繰り返している。

仮に、どちらの能力も持ち合わせてなければ、これらの能力を持っている人を見つけて、その人についていくか、アドバイスしてもらうかが良いと思う。お金はあるが、見つける能力がない人は多く、アドバイザーとしてこの能力のある人と契約している。その逆もしかりである。

私も、投資する際は、この見つける能力のある人の意見を最も尊重する。自分より見つける能力が高い人を見つければ、私は自分ではなくその人のポートフォリオを見て投資する。実際に現在もそうしている。

創造することも同じで、全く新しいものはこの世には存在しない。今までに無いような組み合わせを見つけたり、気付いたりしながら新しい作品や商品を世の中に送り出している。ガウディの有名な言葉に「世の中に新しい創造などない。あるのはただ発見である」と言うのがあるくらいだ。

 

まずは、この2つの能力を念頭に置いておけばビジネスで人を選別する役に立つし、自分がどのような能力を磨くべきかが分かってくるのではないだろうか。