なぜ昔の作品を退屈だと感じてしまうのか?
昔の作品を退屈だとか、古いな、などと感じることはないだろうか?
特に、音楽や映画など動きのあるエンターテイメントであれば尚更だ。それを時代のせいだと片付けてしまうのは簡単だが、では何が時代によって変わったのかを考えてみたい。
時代によって変わったもの
最初に思いつくのは技術だ。テクノロジーの変化が何もかもを変えてしまう。映画のCG技術のように。しかながら、絵画のような動きのない作品では、それほど時代を感じない。昔も今も同じような作品を描いているようにさえ思える。
私は、時代(時間の流れ)がもたらす最大の変化はスピードだと思う。
昔に比べて、現代は圧倒的にスピードが速くなっている。それは情報の量をみれば一目瞭然だ。現代人は一度に得る情報の量が昔の何倍にもなっていて、しかもそれに慣れている。昔は良かったという人は、ゆっくりしたスピードが懐かしいのだと思う。一度に処理する情報も少なくていいし、ある意味浜辺でのんびり生きている感覚と似ている。
だから現代の作品は、一度に多くの情報をおくれるよう日々努力して、そして日々進化している。『スピード=時代の変化=進化』と定義できるかもしれない。