IT業界のキャリアプランの描き方は簡単
前回のエントリー(転職のタイミングと自分の能力を客観的に測る物差し - 自由を求めて、世界を周る)を発展させて、次はキャリアプランについて考えてみる。
IT業界をモデルに考える
IT業界は実はとてもシンプルだ。
通常はその業界の山があり、一旦下り坂になるとなかなか回復しない。山が高ければ高いほどそうなる。
IT業界は、過去に様々なバブルを経験して、形を変えながら今に至っている。
ITはインフラなので、様々な産業と融合しながら成長している。例えば、金融、証券、電話などあらゆるものが当てはまる。
当初WINDOWSから始まった勢いは、アナログなものをデジタル化するビジネスとなり、上場ブームでピークに達し、一旦はじけて携帯電話で再度ピークに達し、その後スマートフォンやソーシャルなど次々と業界をけん引するバズワードが生まれている。
しかも、毎回バズワードが紙面を賑わすため、何が流行りなのか簡単に予想がつく。
流行りを追いかける
例えば、流行りを追いかけながら転職していくだけで、常に業界の最先端にポジショニングできてしまう。そして、そこで人間関係が生まれる。
ITといえども大切なので人との関係なのだ。
これがキャリアプランに更なる花を咲かせることになる。その為にも調子の良い分野にいた方が有利だ。
そして、その中で考えることは、自分のスキルだ。
業界(時代)の流れ × 自分の能力
これがフィットすると掛け算でキャリアを駆け上っていく。
理想的なスキル
IT業界にいると分かるが、大半の人は専門職だ(何かの分野に特化しているか、営業だ)
そこで、選択肢は2つとなる。
- コミュニケーションを武器にする。
- IT以外の専門的なスキルを武器にする。
1.コミュニケーションを武器にする
これは、制作や開発のフィールドで重要だ。このフィールドには圧倒的に顧客の意見を聞いて、それを形にするスキルが重要になる。
話を聞いて、相手が何を求めているかを察して、そして企画や使用する作業だ。
デザインやプログラムを書く人は多いが、顧客とのコミュニケーションが出来る人材がとても貴重だ。
聞いて理解や解釈する能力だ(説明する能力以上に聞く能力)もっと、噛み砕くと相手の気持ちが分かる能力と言うことになる。
しかも、海外などの他者に置き換えづらいポジションだ。
2.IT以外の専門的なスキルを武器にする
これは、ITと少し離れたスキルが理想だ。
ITは色んな業界と親和性が高く、2つ以上の違った業界の知識があると守備範囲が倍以上に広くなる。ビジネスチャンスも一気に跳ね上がる。
例えば、金融、教育など違う分野の知識があると生き残ることが出来る。
調子の良い分野に身を置きながら、これらのスキルで自分の価値を上げていくことができる。
そして、気が付くと他の人と大きく差が開いているはずだ。