転職のタイミングと自分の能力を客観的に測る物差し
今後は、今まで以上にチャンスがあれば転職したり独立していくような時代になっていくと思う。何故なら、経済のシュリンクと時代の変化の速さにより、安定がなくなるからだ。
転職するタイミングについて考えてみる
転職するタイミングは、間違いなく自分の能力(スキル)との関連性が高い。つまりは、『転職するタイミング = 自分の能力(スキル)が高い』と判断されたときとなる。
IT業界だと、入社して一通り仕事を覚えて、結果が出てくる頃(入社2-3年目)となる。
多くの人は、自己評価が客観的な評価(他人から見たその人の評価)より高い
その結果、どうしてみんな自分のことを理解してくれないのだろう?とか、どうしてもっと評価してくれないのだろう?などと考えてしまうことになる。そうなると、時間と共に自身の環境や待遇に不満が出てくる。
何故か、多くの人が、このタイミングで転職を考える。
転職相談を受けると、多くの人はこのような状況に陥っている。その反面、自分への評価が高い時期は居心地が良くなり、いつの間にか高かった評価も元に戻っている。そして、先ほどの不満がぶり返す。
能力のピークは短い!
能力は単独で存在するものではなく環境は時代に大いに左右されるからだ(特にITなどの変化の速い業界)そこで、自分の能力のピークを見極めて行動する必要がある。
自分の能力を客観的に測る方法はあるのか?
もしあれば、それが転職や独立のタイミングだ。
同じ会社に何年か勤めていたり、同じ業界で働いていると経験があると思うが、ある時突然周りの人が自分のことを評価してくれるようになる。
「いえいえ、そんなことないですよ!」
「それは買いかぶりですよ!」
と、言いたくなる時がある。実は、その時が能力のピークなのだ。そして、悲しいかな(私の経験では)ピークは長くは続かない。自営業者なら、その時に一気に稼ぐ必要がある(今までの10倍くらいに収入が増えることもある)そして、出来るだけその状況を継続させようとするのだが、私の場合は働く時間を減らしていく。敢えて、希少価値を作ったり、必要以上にサービスを提供しなくする。
そうやって生き残ってきた。
転職の場合は、このタイミングでGo!が理想的だ。
年収を大きく増やすか、または今までの経験を活かせる新たな分野に飛び込んでいくかだ。そうすると今までの経験の延長線上に新たなスキルが積みあがっていき、次のピークがくる。これを繰り返すことにより見事なスキルセットが出来上がっていく。