40歳を過ぎた私が、自分の母親について書こうと思う

私の人生最初の記憶は、小さな家でカーテンのフックを袋に詰めている様子だ。一つの袋にフックを7つずつ詰めていたと思う。暗い記憶として未だに忘れられない。 当時の私の家は、神社の庭先にある小さな小屋だった。父親はアル中で、働いていた市役所を辞めて、医者からは後数年の命だと宣告されていたようだ。結果的に、…